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2023年度は高大(高校・大学)連携PBLを実施しました。

レポート ■2023年9月6日

今年は、大阪経済大学大阪高等学校とのコラボレーションによる高大連携PBLを実施しました。高大連携は弊社としては初の取り組みです。昨年までは大学生と企業とのコラボで、企業から課題をいただき、その解決案を大学生が考えるというものでしたが、今回大学生は高校生たちのリーダー役を担いました。大学生2名に高校生5名で1チームを編成、総勢28名4チームで取り組みました。

PBLのテーマは、くしくも両校とも大阪市東淀川区にあることから「自分たちの学校のある地域について考えよう!」となり、題して「ひがよどミッション! 今より明るく楽しい東淀川区の街を創出せよ!!!~青春革命ひがよどレンジャー~」となりました。このテーマは、PBL主催部署の教育・学習支援センターの濱田教授とオリターたちDOGsの皆さんによる命名です。このあたりも、企業からもらう課題ではなく、自分たちの身の回りのことを“自分ごと”として考えようという点が、これまでとは異なる新しい点でした。

提案に対する審査については、大学・高校の先生方はもとより、東淀川区役所の方にもお願いすることができました。各チームがそれぞれ取り組む課題を自ら設定し、その課題に関連する区の二つの部署から、総合企画担当課長の宮本様、安全安心企画担当課長の大橋様のお二人が今回のPBLに関わってくださいました。お二人は中間発表で各チームを回り、課題設定についてチームのメンバーと真摯に意見を交わしてくださり、的確なアドバイスをくださいました。業務ご多忙の中、大学までお越しくださり、非常に熱心に学生・生徒たちをご指導いただき、感謝で一杯でした。また中間発表では教育・学習支援センターの濱田教授からも厳しい指摘をいただき、チームを奮起させていただきました。

こうして迎えた最終プレゼンでは、初めに設定した課題を初志貫徹で進化&深化させたチームがある一方、中間発表から内容がガラリと変わったチームもあり、それぞれに切り口が異なる発表となりました。プレゼンへの講評には、東淀川区役所の担当課長お二人に加え、大阪経済大学 副学長兼教育・学習支援センター長の草薙教授も参加してくださり、温かくも端的な講評をいただきました。

今回のPBLの最も大きな特徴(昨年までのとの違い)としては、大学生はファシリテーターとして高校生の支援を行い、主に高校生が前面に出て発表する形であったことです。大学生が高校生をリードしながらチームビルディングを行い、課題に取り組んでいきました。こうした高大連携PBLで得られたものとしては、大学生はリーダーシップ、チームビルディング、プロジェクト管理、ファシリテーション力。高校生には主体的に取り組む力、協働性、コミュニケーション力、プレゼン力という、これからの社会で必要とされるヒューマンスキルが挙げられると思います。

大学生と高校生が協働して課題解決に取り組むことで、双方ともに成長できるよう、今年もファシリテーターの越さんが熱心に指導してくれました。それに加えて、主催部署の濱田教授、田中参事、大阪高等学校の北村教頭先生、坂本先生、谷口先生、そして東淀川区役所の宮本担当課長、大橋担当課長、これら多数の関係者の皆さんに手厚く支えていただき、無事に最終プレゼンを行うことができました。感謝に堪えません。

最後の振り返りでは「リーダーシップを発揮できた」(大学生)、「最初は高校生がなかなか発言できなかったが、緊張を解きほぐして徐々に声を出せるようにできた」(大学生)、「自分の得意な力を伸ばしプレゼンでがんばれた」(高校生)、「これまであまり深く考えることをしなかったが、今回は課題について掘り下げて考えることができた」(高校生)等、成長できた点、チームに貢献できた点についてそれぞれが発言しました。

参加してくれた大学生、高校生の皆さんは、今回のPBLを通してこれまでにない経験ができたことと思います。ぜひこの経験値を今後に活かして、大きく飛躍してほしいと願います。

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